地球には帰りません

パソコンでゲーム、たまに映画

KotCの続編について

  • 2011/11/30 (水) :
  • Knights of the Chalice
Knights of the Chaliceの続編、Fantasy World Engineを遊べるのは、残念ながらだいぶ先のことになるようです。KotC作者のPierre Begue氏がRPG Watchに明かしたことによれば、いま作っているのは続編ではなく軽めのRTSなんだとか。

Begue氏は理由を次のように説明しています。
  • 完成まで何年もかかるゲームより、まずは数ヵ月で仕上がるものをつくりたい。
  • KotCのエンジンを使いまわす場合、続編はまたもや低解像度でMIDI音楽、Windowsオンリーになってしまう。インディーズRPGの売り上げの半分はMAC版によるものとも言うから(2年前の話)、続編ではWindows以外にも対応したい。見た目もEschalonやThe Temple of Elemental Evilレベルにできたらいい。Neverwinter Nightsのようにユーザーが作った冒険を遊べるようにもしたい。だから流用するのではなく、一から作り直すことにした。
  • 当然それには時間がかかる。RTSと続編は共有できるコードが多い。例えば視線の処理とか。RTSをつくることは続編の土台を築くことにもつながる。
  • かといって続編をリアルタイム戦闘にするわけではない。
  • RTSで大金を稼ごうとは思っていない。
じゃあどんなRTSになるのか。
  • Dune2000に近いが、クローンではない。
  • より少ないユニット、しょぼいグラフィックス、でも優れたAI(予定)とマップエディターをつける。
  • 完成時期はまだわからない。続編よりは早く発売したい。
  • Windowsだけでなく、MACやLinuxでも発売する。
続編、Fantasy World Engine(=KotC2)について、明らかになっていること。
  • 2Dトップダウン視点、ターン制戦闘、4~6人パーティ制。
  • キャラ作成で選べるクラスや種族は、KotCの倍以上に増やす。
  • KotCと同じくプレステージクラス(上級クラス)はなし、マルチクラスも不可。
  • 作ったキャラクターで複数のモジュールを遊んでいく形式にする。
  • ユーザーがモジュールを作成できるようにエディターをつける。
  • アイテム作成はなくなる。「ドアごしに物音を聞く」も同様。
  • キャンプに回数制限をつける。
  • Win / MAC/ Linuxで発売。
  • 今現在、開発は初期段階のままストップしている。
kotc2_sample.jpg 

実際のスクリーンショットではなく、こんな見た目を目指したいとして貼られた画像。TRPGで使うマップ表示ツールだと思います。
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Legend of Grimrock、ベータ段階に

  • 2011/11/29 (火) :
  • 雑記

かつてDungeon Masterが開き、たぶん3D技術の発展とともに消えていったRPGのサブジャンル、「主観視点でリアルタイムに敵が動くパーティ制ダンジョン探索もの」。それを基本システムはだいたいそのまま、現代的な外見を与えて華麗に蘇らせようというLegend of Grimrock。開発が順調に進んでいるそうです。初めから終わりまで一通り作り終え、ベータ段階に入ったそうで。

この新トレイラーすごいですね。存在が明かされてからたいして時間経ってないのに。
  • ダンジョン探索、戦闘とパズルを重視したRPG
  • 4種族、3クラスから4人のパーティをつくる
  • アイテム合成、ルーン文字を組み合わせて唱える魔法
  • 移動にはグリッド(マス目)を使うが、ターン制戦闘ではない
  • ダンジョンは手作り(ランダム生成はしない)
  • 最初にWindowsで発売、あとでMACとiOS
  • もうだいたいできているんだけど、時間をかけて磨き上げたいので発売は来年初め
  • まずはSteamで売りたい
  • そのうちプレオーダーを募る
作っているのはAlmost Human。業界でかなりの経験をつんだフィンランドの4人組、と公式サイトで自己紹介しています。

最近は巨大なオープンワールドをウリにするRPGが人気だが、シンプルなダンジョン探索ものにだって良さはあるんだ、でもこのジャンルのファンはここ10年ぐらいロクな扱いを受けてこなかった、だからLegend of Grimrockで彼らの窮状を和らげてあげたいんだ、とのこと。
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2D宇宙RPG 絶対買うリスト

  • 2011/11/16 (水) :
  • 雑記
ネット上のいたるところでSkyrimがさかんに誘惑してくるものの、私の地図ではその前にOblivionとMorrowindという巨大な山がそびえたっており、困っています。今はまだMorrowind山のMOD作り峠で霧にのまれている状態。Nordの故郷までたどり着けるのは、いったいいつになるやら……。

逃げるようにネットをさ迷っていたところ、Drox OperativeとStarfarerの他にも期待できそうな2DスペースRPGが見つかりました。



Drox Operative (Win/MAC)

2dspacerpg_drox.jpg

すでにファンタジーRPGでは実績あるSoldakが、舞台を宇宙に変えて開発中の傭兵RPG。ダイナミックに生成されるクエストを請け負って、金を稼ぎ、クルーを集め、自艦を強化していきます。AI種族同士が戦争を繰り広げる広大な銀河での冒険ということで、スケールアップした混沌ぶりが楽しめそう。ダメージの処理はヘルスバー式から、宇宙船戦闘にふさわしい複雑なものに変更されます。モンスターなんかも登場。Coop可能。

コントロールはWASDによる直接操作ではなく、マウスで移動先を指示するRPG方式。

状態: 発売は2012Q1。その前に予約者へBeta版を公開する予定。



StarDrive (Win/Xbox360)




アメリカのDan DiCicco氏がZeroSumGameの名で開発中のRPG/RTS/4Xストラテジー。Master of Orion 2とEscape Velocity Novaの融合だとのこと。

4作中もっとも4Xストラテジー的な要素が強いように見えます。最初は星ひとつ船一隻から始めて、交易で稼ぎ、艦隊を編成し、惑星に入植、基地を建設して領土を拡げていきます。宇宙はランダム生成。船の設計には特に力が入っており、パーツの種類や配置を細かくいじれます。戦闘では被弾した箇所から徐々に壊れていきます。帝国拡大に興味がなければ、商人や海賊として生きるのも自由。

奥さんの助けを借りながらも基本ひとりで、本業のかたわら週に20~30時間の開発を昨年4月から続け、すでにシングルはほとんど完成しているとのこと。今はマルチを仕上げている段階だとか。

状態: 11月終わりにプレオーダー開始予定。予約者は作りかけを遊べるそうです。公式サイトは今見れませんが、作り直し中なんでしょうか。



Starfarer
 (Win/MAC/Linux)


在米ロシア人?Alex Mosolov氏率いるFractal Softworksが開発中のRTS/アクション/RPG。Mosolov氏はこれの開発に専念するため仕事をやめたそうで。Dungeons of DredmorのGaslamp Gamesも力を貸しているらしいです。

今遊べる範囲では、一隻をダイレクトコントロールできる艦隊戦RTSです。SPAZの戦闘規模を大きくしたような感じ。駆逐艦、巡洋艦、空母とその艦載機、旗艦となる弩級戦艦が入り乱れて戦う光景は、2Dのゲームとはいえ見とれてしまう熱さがあります。

戦闘では、というかいまのところ戦闘しかできませんが、主砲やシールドを敵艦に向けつつ、対空砲を自動照準に設定してミサイルに対処、熱がたまってきたら排熱を行ったりと、いろいろ細かな操作が必要です。自艦だけに気を取られていれば戦略拠点を奪われ負けてしまうので、指揮下の他の船にもまめに命令を出し、艦隊として勝利を目指します。

最終的にはキャラクターの成長や交易、仕官雇用なども可能なサンドボックス型スペースRPGになるそうです。そこへ持っていくにはまだ時間がかかりそうですが、現段階でも歯ごたえあるシナリオがいくつか用意されており、これはこれとして楽しめています。

以前作者の方にメールを送ったとき、2回まで使える3割引のクーポンコードをもらいました($10が$7になる)。1回は私が使って、もう1回分余っています。もし欲しい方いらっしゃれば、1回限りのものをここに貼り付けるのも妙なので、コメント欄に捨てメアドでも書いていただけたら送ります。あるいはいつか私がブログ用にアドレスを取ったときメールをください。

状態: 予定価格$19.95の半額$10でプレオーダー受付中。予約すると最新のアルファ版を遊べます。



Faster Than Light (Win?)

2dspacerpg_ftl.jpg

おそらく宇宙戦艦同士の砲撃戦のディテールにこだわった中国発のRPG。

公式サイトで戦闘シーンを収めた動画が公開されています。自艦と敵艦の内部構造が表示され、敵艦のどこを狙うか指示しつつ、自艦の方では火災を消したり、クルーを部屋から部屋へ移動させたりしている模様。どこかのコメント欄で、こちらのボードゲームから着想を得たのではとの推測を読みました。確かに似ているかも。ランダム生成の宇宙を旅し、ランダムイベントに対処し、死んだら終わりというローグライクRPG的な側面も持つとのことです。

作っているのは、Matthew Davis氏とJustin Ma氏のふたり組。IGF China 2011でファイナリスト8タイトルのひとつに選ばれているので、出来の方も悪くないのかもしれません(残念ながら受賞は逃したようです。個人的には候補中で一番面白そうに見えるんですが。IGF Chinaについてはこちらの記事を)。

状態: 現在プレアルファ段階。これまではIGF Chinaの審査員のみ、プレイ可能なバージョンをダウンロードできました。すでにIGFの決着がついた今後は不明。



長いことほとんど動きのなかったジャンルに、今年はSPAZを皮切りとしてこんなにたくさんの新作が。
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Frozen Synapse の強力なライバル?

  • 2011/11/06 (日) :
  • Frozen Synapse
fray00.jpg

フランスのBrain Candyが制作中のFray。ターン制の銃撃戦ストラテジーです。

近未来のバーチャルアリーナで、巨大企業3社のチーム同士が戦います。ゲームはFrozen Synapseと同じく、 命令フェイズと解決フェイズの繰り返しで進行。まず行動プランを作成し、実際にユニットが行動するのは解決フェイズで双方同時に、 というやつ。

2012Q1にPC/MACでリリース予定で、 今月中に公式サイトとDesuraでプレオーダー受付開始とのこと。 予約者はアルファ版を先行体験できるほか、おまけでフレンド用にキーをもう一個もらえます。内容から売り方まで、Frozen Synapseと共通する点が多いです。

リードプロデューサーのAlexandre Avenard氏は、Frozen Synapseについてコメントを求められ、 次のように答えていました。 「Frozen Synapseを知ったのは、 Frayの開発を始めて数ヵ月経ってからだ。 Mode7がFrayと似たデザインのゲームを作っていると知って、当時驚いた。 それによって勇気付けられもした。(中略)でもあちらを知る以前にデザイン上の決断の多くを下したから、 ふたつのプレイ感覚はだいぶ違う」。

具体的には、以下のような違いがある模様。
  • 移動はヘックスで行う。
  • マップはランダム生成ではない?
  • 思考時間に制限を設ける。だいたい1ターン40秒~1分程度。1戦は20~25分で終わる。
  • ということはたぶんプランのテストはできない。
  • メディック、アサルト、タンク、スナイパーなど6種類のクラスから4人選んでオリジナルチームを作る。
  • ユニットはゲームのたびに経験を積み、RPG的に成長する。最高20レベル?
  • 25種類の武器、装備、スキルなどを組み合わせてユニットカスタマイズ。
  • 映画的に演出される解決フェイズ。
  • Unityエンジンのポテンシャルを活かした美しいグラフィックス。
  • とりあえずマルチ専用。シングルは未定。
ターン制の良さを残しつつ、「見ているだけの時間」をできるかぎり減らそうというのはFrozen Synapseもそうですが、 あちらは今のところ思考時間の制限はありません。運悪く私のような長考野郎に出会った場合、別プレイヤーとの対戦を進めるか、 あるいはゲームを途中終了できます。そうした柔軟さが魅力のひとつになっていると思います。

一方Frayは単純にタイムリミットをつけて急かし、 その場でゲームを終わらせろというアプローチ。うまくいけばRTSのようなスピード感を保ちつつ、 操作量はごくわずかというゲームになりそう。うまくいかないと、Blood Bowlの40秒モードのような脳の拷問になりそう(私にとってはですが)。


Aros Assault with HF Rodriguez - Indie DB

同じインタビューから。

「伝統的に分隊指揮ものストラテジーはターン制のメカニクスを採用してきた。 問題はそれらのデザインがボードゲームにきわめて近いところだ。それぞれのキャラクターに命令を出したり、相手のターンを待つことは、 ゲームのリズムを寸断してしまう。X-comやJagged Allianceの時代はそうした作りが一般的だった。3Dの黎明期であり、 コンソール市場はまだ小さかったから。だが処理能力と描画能力が向上するにつれ、ゲームのペースはどんどんと速まった。 大多数のプレイヤーの興味に沿って、技術的な進歩はリアルタイムのゲームへと向かっていった。

分隊指揮ものストラテジーについて、今日のゲーム業界が抱える最大の困難は、 このジャンルがリアルタイム進行にうまくフィットしないことだ(Dawn of War 2は異論があるだろうが)。 このジャンルは伝統的にターン制であり、大手はターン制のゲームを作るのにしり込みする。ニッチすぎるとされているから。 新タイトルは毎年登場していて、ジャンルが必ずしも死を迎えつつあるわけではない。だが残念ながら認知度は低い。理由としては、 ここ10年でゲームを始めたプレイヤーが、そもそもジャンルの存在を知らないというのが大きい。したがってタクティカルなゲームを求めるゲーマー、反射神経頼りの高速アクションだけでなく思考のチャレンジも求めるゲーマーは、 独立系スタジオに期待するほかない。

Frayはアクション満載だが思考も必要となるゲーム。Frayによって我々は、 FPSプレイヤーをストラテジーゲームに引き込みたい」。
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Frozen Synapse、iPadに

  • 2011/11/02 (水) :
  • Frozen Synapse
来年前半にFrozen SynapseのiPad版をリリースするそうです。

クロスプラットフォームな対戦を可能にすると書いてありますが、PC/MAC/Linux版とiPad版のプレイヤー同士が戦えるようになるんでしょうか。だとしたら対戦人口はものすごいことになりそうですね。PC/MAC/Linux版のことを忘れたわけではなく、そちらのアップデートもこれまで以上に行っていくとのこと。過去の投稿によると、新ゲームモードだけでなくユニットの追加も考えているようで。
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