Project Zomboid、大型アップデート迫る
あけましてお…め……。
などという時期はとうに過ぎ去ってしまいました。ブログ開設から1年という節目ですから、2011年のGOTYとかまとめとか反省とか抱負とか、年末年始はいろいろ書きたかったのに。今からやるのはあまりにもアレなので諦めます。とにかく本年もよろしくお願いたします。
今年の最初はProject Zomboidの話で。昨年10月のソースコードの盗難事件。それに続く開発チームとファンとのいさかい。一時はこのまま消滅かとも思われたPZですが、まったくもって順調に開発が進められているようです。あのとき「期待してくれる人がいるからがんばる」と言い残して姿を消したlemmy氏は、約束を守り、その後もチームの中核でコードを書きまくっているそうで。フォーラムやtwitterでの活動もすっかり再開されています。
現在は次回アップデートの内容が確定、リリースに向けて最終調整を行っているとのこと。3週間ぐらい前に発表されたその内容が魅力的でした。PZが世に出て以来、最大のアップデートになるんじゃないでしょうか。失ったものを取り戻すだけでなく、さらに良いものになりそうな予感すらあります。
勝手にサバイバルするNPC
「終末を迎えた世界であがく人間たちの、筋書きのない生と死のドラマ」をゲームにしようというPZでは、NPCの行動ルーチンは目玉となる部分だと思います。ソースコード盗難によって、この部分にlemmy氏が注ぎ込んだ労力はいったん無に帰しました。もう一度新たに書き直されたものが、次回アップデートでとうとう陽の目を見ます。
具体的には。自発的に行動するNPCが町中に出現。彼らと会話して仲間に加えられるようになります。次回実装されるのはあくまでスタート地点であって、これからさらに複雑なAIに仕上げていくとのこと。
上の動画は、プレイヤーの見ていないところでもゾンビとNPCたちが行動する様子を収めたサンプル。町が着実にゾンビに埋め尽くされていくなかで、生存者たちはゾンビから逃げ回り、物資を探し、家に立て篭もり、会話し、仲間をつくります。
かなり以前にゾンビ感染シミュレーションが話題となったとき、ドットの一人として行動できるゲームが出ればなあと思いました。でも以後に出たそれらしいものは、Class 3 OutbreakとAtomic Zombie Smasherぐらいしか知りません。PZがついに完璧な形で願いを叶えてくれそうです。
行動と経験によって成長するスキル
何かをするたび経験値が入るようになります。一定以上たまったら夜眠るときにレベルアップ。その際、成長させるスキルをひとつ選べます。ただし選べるのは自分が実際に使い込んでいるスキルだけ。スキルは全力疾走、料理、大工仕事など。寝てレベルアップというあたり、PZと共通点の多いゾンビローグライク、Rogue Survivorを多少参考にしたのかな?
バリケードを築き、しまいには家を建てる
ドアや窓を板で補強するだけだったバリケードシステムが、込み入ったものになります。大工仕事スキルを上げると、さまざまな建物パーツを作成できるように。それを好きな場所へ好きなように配置できるとのことです。押すことで動かせるオブジェクト(ソファやゴミ箱など)も登場。
楽しそう。こうなってくると、もっと広いマップが欲しいところです。
広いマップ
いろいろ作り直した副作用で要求されるメモリー量が減り、より巨大なマップを扱えるようになったそうです。150x150のタイルで構成されていたマップは、300x300、4倍の大きさに。
窓から出入り
窓ガラスが割れるようになり、窓を建物の出入口として利用できるようになります。もちろんゾンビも。
あまり意味のなかった窓のバリケードに意味が出てくるでしょう。1階がゾンビに占拠されたら、2階の窓から怪我覚悟で飛び降りるという選択も可能になるとか。
光と闇
まずライティング効果が自然になります(タイルの継ぎ目が目立つX-com風が好きな方は、以前のスタイルに戻すことも可能)。
それだけにとどまらず、新たに光のジレンマが加わります。暗さを増した夜、闇の中で行動していると、キャラクターの精神状態にも影響が出てきます。しかしライトを点ければ、明かりに引き寄せられたゾンビが集まってきます。屋内でも安心できません。窓から漏れる光のなかのあなたの影が、通りをさまようゾンビの注意をひきつけます。もし町への送電がストップしたら、そのあとは懐中電灯と電池がとてつもなく貴重な宝物となるでしょう。
とのことですが。うわー、いい。
新しい武器
『ショーン・オブ・ザ・デッド』のパブでの名場面(?)を再現したい方のために、ビリヤードキューが追加されます。そのうちレコード投げmodを誰か作りそう。他にもキッチンナイフ、ハンマー、のこぎりなどが追加。新しい銃もあるといいんですが。
modをさらに作りやすく
LUA言語が完全サポートされ、modでできることが飛躍的に増大します。また、洋服エディターと、マップタイル作成をたすけるツールが公開されます。
そのパッチはいつ出るのか
フォーラムのリリースまでの残り作業数カウンターは、現在13。0になるまで何日かかるかはわかりません。とりあえず1週間以内に出る気配はないような。
もしや、ついにセーブができるのか
すでに出来上がっていたにも関わらず、盗難事件によってPZから失われたものは、大きくふたつだったと思います。ひとつがNPC関係のシステム。もうひとつがセーブ機能。NPCの方は次のアップデートで復活しますが、残念ながらセーブ機能は見送りとなったそうです。その理由が、JAVAへの怒りとともにこちらに書かれています。私には「大変なんだなあ」としかわかりませんでした。
最後に。このブログを訪れてくださる方々には感謝するばかりです。死んでいるのか生きているのか、ゾンビのようなブログにお付き合いくださりありがとうございます。あらためて本年もよろしくお願いいたします。
などという時期はとうに過ぎ去ってしまいました。ブログ開設から1年という節目ですから、2011年のGOTYとかまとめとか反省とか抱負とか、年末年始はいろいろ書きたかったのに。今からやるのはあまりにもアレなので諦めます。とにかく本年もよろしくお願いたします。
今年の最初はProject Zomboidの話で。昨年10月のソースコードの盗難事件。それに続く開発チームとファンとのいさかい。一時はこのまま消滅かとも思われたPZですが、まったくもって順調に開発が進められているようです。あのとき「期待してくれる人がいるからがんばる」と言い残して姿を消したlemmy氏は、約束を守り、その後もチームの中核でコードを書きまくっているそうで。フォーラムやtwitterでの活動もすっかり再開されています。
現在は次回アップデートの内容が確定、リリースに向けて最終調整を行っているとのこと。3週間ぐらい前に発表されたその内容が魅力的でした。PZが世に出て以来、最大のアップデートになるんじゃないでしょうか。失ったものを取り戻すだけでなく、さらに良いものになりそうな予感すらあります。
勝手にサバイバルするNPC
「終末を迎えた世界であがく人間たちの、筋書きのない生と死のドラマ」をゲームにしようというPZでは、NPCの行動ルーチンは目玉となる部分だと思います。ソースコード盗難によって、この部分にlemmy氏が注ぎ込んだ労力はいったん無に帰しました。もう一度新たに書き直されたものが、次回アップデートでとうとう陽の目を見ます。
具体的には。自発的に行動するNPCが町中に出現。彼らと会話して仲間に加えられるようになります。次回実装されるのはあくまでスタート地点であって、これからさらに複雑なAIに仕上げていくとのこと。
上の動画は、プレイヤーの見ていないところでもゾンビとNPCたちが行動する様子を収めたサンプル。町が着実にゾンビに埋め尽くされていくなかで、生存者たちはゾンビから逃げ回り、物資を探し、家に立て篭もり、会話し、仲間をつくります。
かなり以前にゾンビ感染シミュレーションが話題となったとき、ドットの一人として行動できるゲームが出ればなあと思いました。でも以後に出たそれらしいものは、Class 3 OutbreakとAtomic Zombie Smasherぐらいしか知りません。PZがついに完璧な形で願いを叶えてくれそうです。
行動と経験によって成長するスキル
何かをするたび経験値が入るようになります。一定以上たまったら夜眠るときにレベルアップ。その際、成長させるスキルをひとつ選べます。ただし選べるのは自分が実際に使い込んでいるスキルだけ。スキルは全力疾走、料理、大工仕事など。寝てレベルアップというあたり、PZと共通点の多いゾンビローグライク、Rogue Survivorを多少参考にしたのかな?
バリケードを築き、しまいには家を建てる
ドアや窓を板で補強するだけだったバリケードシステムが、込み入ったものになります。大工仕事スキルを上げると、さまざまな建物パーツを作成できるように。それを好きな場所へ好きなように配置できるとのことです。押すことで動かせるオブジェクト(ソファやゴミ箱など)も登場。
楽しそう。こうなってくると、もっと広いマップが欲しいところです。
広いマップ
いろいろ作り直した副作用で要求されるメモリー量が減り、より巨大なマップを扱えるようになったそうです。150x150のタイルで構成されていたマップは、300x300、4倍の大きさに。
窓から出入り
窓ガラスが割れるようになり、窓を建物の出入口として利用できるようになります。もちろんゾンビも。
あまり意味のなかった窓のバリケードに意味が出てくるでしょう。1階がゾンビに占拠されたら、2階の窓から怪我覚悟で飛び降りるという選択も可能になるとか。
光と闇
まずライティング効果が自然になります(タイルの継ぎ目が目立つX-com風が好きな方は、以前のスタイルに戻すことも可能)。
それだけにとどまらず、新たに光のジレンマが加わります。暗さを増した夜、闇の中で行動していると、キャラクターの精神状態にも影響が出てきます。しかしライトを点ければ、明かりに引き寄せられたゾンビが集まってきます。屋内でも安心できません。窓から漏れる光のなかのあなたの影が、通りをさまようゾンビの注意をひきつけます。もし町への送電がストップしたら、そのあとは懐中電灯と電池がとてつもなく貴重な宝物となるでしょう。
とのことですが。うわー、いい。
新しい武器
『ショーン・オブ・ザ・デッド』のパブでの名場面(?)を再現したい方のために、ビリヤードキューが追加されます。そのうちレコード投げmodを誰か作りそう。他にもキッチンナイフ、ハンマー、のこぎりなどが追加。新しい銃もあるといいんですが。
modをさらに作りやすく
LUA言語が完全サポートされ、modでできることが飛躍的に増大します。また、洋服エディターと、マップタイル作成をたすけるツールが公開されます。
そのパッチはいつ出るのか
フォーラムのリリースまでの残り作業数カウンターは、現在13。0になるまで何日かかるかはわかりません。とりあえず1週間以内に出る気配はないような。
もしや、ついにセーブができるのか
すでに出来上がっていたにも関わらず、盗難事件によってPZから失われたものは、大きくふたつだったと思います。ひとつがNPC関係のシステム。もうひとつがセーブ機能。NPCの方は次のアップデートで復活しますが、残念ながらセーブ機能は見送りとなったそうです。その理由が、JAVAへの怒りとともにこちらに書かれています。私には「大変なんだなあ」としかわかりませんでした。
最後に。このブログを訪れてくださる方々には感謝するばかりです。死んでいるのか生きているのか、ゾンビのようなブログにお付き合いくださりありがとうございます。あらためて本年もよろしくお願いいたします。
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