Jagged Alliance: BiA を買いました
結局買いました。考えてみたら、現在開発中でJagged Allianceの流れを汲むゲームって、一本もないんじゃないでしょうか。X-comの方はフリーウェアを含め結構にぎやかなのに。Brigadeシリーズも7.62以降は本国ロシアでのリリースのみにとどまり、まったく英訳されなくなってしまいました。じゃあBack in Action買うしかないやと。
デモから何か改善はあったか
発売直後にパッチがリリースされています。最大の改善点として、カメラコントロールの自由度が増しました。誰に誰が見えるか、確認しやすくなっています。どうせなら完全に自由に動かせたらいいのに。階段を挟んでの戦いなどは、相変わらずやりづらく感じます。その他はインターフェースやAIのちょっとした改善など。C4が地面に置けない、武器持ち替えでリロードするなどはそのまま。
キャンペーン部分でのJA2との違い
7、8時間進めてみましたが、ストーリーの流れはだいたいJA2と同じようです。女王Deidrannaの暴政に苦しむArulco島を、傭兵と反乱軍の共同作戦で解放していきます。AIMの傭兵たちやIraなど、おなじみのキャラクターが(別人のような外見で)登場します。JA2で頻繁に挿入された女王と側近のコントは一切見ていません。"Eliot, you idiot!!"はBiAでは聞けない模様。個人的にはあのシーン、笑うと同時に場違いな感じもしたので、なくなったことに文句はないです。
JA2にあって、BiAにはない: 難易度の選択、モンスターや未来兵器、オリジナルの傭兵作成、アイテムの合成、セクターインベントリー、NPCとの会話時の態度選択、傭兵の訓練、銃の改造、弾薬のバリエーション……などなど。
他に気付いた違いは。
今のところの印象
JA2を遊んだときは、「金と時間との戦い」が面白いと感じました。BiAで簡略化された部分は多いですけれど、そのふたつは残っていると思います。時間を無駄に使えば、重要ポイントの守りが増援を受けて堅くなっていきます。敵の反撃部隊に一度制圧したポイントを奪い返されることもあります。金の方も、傭兵に給料を払う必要がなくなったとはいえ、弾薬や装備に吸い取られるのは相変わらず。序盤の今は、死体からはぎとったジーンズを地元民に売りつけて弾を買う、みみっちい戦いが続いています。
治療システムへの変更で、JA2ほど負傷を恐れる必要はなくなりました。それでも撃たれ始めてから行動不能になるまでの時間が短く、行動不能になるとヘルス上限が減り、その回復には戦略マップ上で貴重な時間を使います。また、被弾は衣服や防具を急速に劣化させます。「敵の弾が怖い」感覚は失われていないと思います。
難易度が選べないのはすごく残念。今のところ、簡単でもなく難しすぎもしない、ちょうどよい印象です。この先もこのまま行ってくれるといいんですが。
AIはなんとも言えない感じ。一定以上距離が離れた銃撃戦には反応しない、味方が殺されていくのにただ待っている。こういう不自然さは、普通のゲームならFog of Warで隠されていますが、BiAでは丸見えです。そのため実際以上に間抜けな印象を受ける気もします。待ち伏せしたり、味方を治療したり、時には側面攻撃らしきものをかけてきたり。こちらが遠くから狙撃で片付けようとすると、一斉に突撃してきたり。いいところはあると思いました。
最後に、デモの感想で「BiAはJA2より銃のダメージ、精度、射程が現実的になった」と書きました。でもわざわざ言うほどの違いではなかったかも。敵味方が高いMarksmanshipを持ち、高性能の銃が大量に登場するミッションだけを遊んだことによる勘違いだったようです。BiAでは距離でダメージが露骨に変わるようで、拳銃やSMGは至近距離でこそ即死級のダメージを与えるものの、遠くの敵には何発も撃ち込む必要があります。
髪が抜けないJagged Alliance
戦術パートだけだったデモは、JA2との違いばかり目立ちました。でも戦略パートと組み合わせると、俄然Jagged Alliance風味の出てきた気がします。次はどこを落とそうか、どのSMGを誰に持たせようか。考えているうち時間がすぎていきます。結構楽しい。緊張感を保ちながら、ある程度は雑に遊べるのがありがたいです。ショットガンが強力なのもうれしい限り。
個人的にJA2のストーリー面には魅力を感じなかったため、それをほぼそのまま再現しているBiAの会話部分は、展開を知っているぶんますます関心が持てません。戦闘がいずれマンネリ化してきたとき、さらに先へ進めるだけの情熱が持てるかは不安です。いっそ完全オリジナルストーリーにしてくれていれば良かったんですが。
現在Coreplayは"contents patch"を作っているそうです。最初のパッチでいったん削除されたグローバルインベントリー(セクターインベントリーみたいなもの?)が復活する予定、とのことでした。
デモから何か改善はあったか
発売直後にパッチがリリースされています。最大の改善点として、カメラコントロールの自由度が増しました。誰に誰が見えるか、確認しやすくなっています。どうせなら完全に自由に動かせたらいいのに。階段を挟んでの戦いなどは、相変わらずやりづらく感じます。その他はインターフェースやAIのちょっとした改善など。C4が地面に置けない、武器持ち替えでリロードするなどはそのまま。
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デモではここまでカメラを傾けることはできませんでした。 |
キャンペーン部分でのJA2との違い
7、8時間進めてみましたが、ストーリーの流れはだいたいJA2と同じようです。女王Deidrannaの暴政に苦しむArulco島を、傭兵と反乱軍の共同作戦で解放していきます。AIMの傭兵たちやIraなど、おなじみのキャラクターが(別人のような外見で)登場します。JA2で頻繁に挿入された女王と側近のコントは一切見ていません。"Eliot, you idiot!!"はBiAでは聞けない模様。個人的にはあのシーン、笑うと同時に場違いな感じもしたので、なくなったことに文句はないです。
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戦略マップ。誰がどんな装備でいつどこから攻めるか、すべてプレイヤー次第。町や鉱山を抑えると毎日の収入が増えますが、当然政府軍の精鋭が待ち構えています。 |
JA2にあって、BiAにはない: 難易度の選択、モンスターや未来兵器、オリジナルの傭兵作成、アイテムの合成、セクターインベントリー、NPCとの会話時の態度選択、傭兵の訓練、銃の改造、弾薬のバリエーション……などなど。
他に気付いた違いは。
- 銃の名前は架空のもの
- やるべきことがクエスト一覧に表示されてわかりやすい
- 傭兵が買い切りになったので、破産の恐怖がなくなった
- 戦略マップ上でできるのは移動のみ
- ドクターの仕事は戦略マップでの治療任務から、戦闘中のダメージ回復とWounded状態の除去になりました。減少したヘルスは放っておけば自然回復します
- 戦略マップ上で道路を歩くと、ちゃんと移動スピードが速くなる
- いきなり空港制圧ミッションからスタート。クリア後は即武器のオーダーが可能。JA2のように、補給のない状態で「まず何をすりゃいいの?」と悩む心配がありません
- 制圧済みのエリアは、militia NPCに装備をプレゼントして守らせる
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ポートレイトの比較。左がJA2。右がBiA。声も別人。見慣れればきっと味がある。 |
今のところの印象
JA2を遊んだときは、「金と時間との戦い」が面白いと感じました。BiAで簡略化された部分は多いですけれど、そのふたつは残っていると思います。時間を無駄に使えば、重要ポイントの守りが増援を受けて堅くなっていきます。敵の反撃部隊に一度制圧したポイントを奪い返されることもあります。金の方も、傭兵に給料を払う必要がなくなったとはいえ、弾薬や装備に吸い取られるのは相変わらず。序盤の今は、死体からはぎとったジーンズを地元民に売りつけて弾を買う、みみっちい戦いが続いています。
治療システムへの変更で、JA2ほど負傷を恐れる必要はなくなりました。それでも撃たれ始めてから行動不能になるまでの時間が短く、行動不能になるとヘルス上限が減り、その回復には戦略マップ上で貴重な時間を使います。また、被弾は衣服や防具を急速に劣化させます。「敵の弾が怖い」感覚は失われていないと思います。
難易度が選べないのはすごく残念。今のところ、簡単でもなく難しすぎもしない、ちょうどよい印象です。この先もこのまま行ってくれるといいんですが。
AIはなんとも言えない感じ。一定以上距離が離れた銃撃戦には反応しない、味方が殺されていくのにただ待っている。こういう不自然さは、普通のゲームならFog of Warで隠されていますが、BiAでは丸見えです。そのため実際以上に間抜けな印象を受ける気もします。待ち伏せしたり、味方を治療したり、時には側面攻撃らしきものをかけてきたり。こちらが遠くから狙撃で片付けようとすると、一斉に突撃してきたり。いいところはあると思いました。
最後に、デモの感想で「BiAはJA2より銃のダメージ、精度、射程が現実的になった」と書きました。でもわざわざ言うほどの違いではなかったかも。敵味方が高いMarksmanshipを持ち、高性能の銃が大量に登場するミッションだけを遊んだことによる勘違いだったようです。BiAでは距離でダメージが露骨に変わるようで、拳銃やSMGは至近距離でこそ即死級のダメージを与えるものの、遠くの敵には何発も撃ち込む必要があります。
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時には移動にうんざりするぐらいマップが広めなんですが、店の看板やどうでもよさそうな家の中まで丁寧に飾り付けられています。 |
髪が抜けないJagged Alliance
戦術パートだけだったデモは、JA2との違いばかり目立ちました。でも戦略パートと組み合わせると、俄然Jagged Alliance風味の出てきた気がします。次はどこを落とそうか、どのSMGを誰に持たせようか。考えているうち時間がすぎていきます。結構楽しい。緊張感を保ちながら、ある程度は雑に遊べるのがありがたいです。ショットガンが強力なのもうれしい限り。
個人的にJA2のストーリー面には魅力を感じなかったため、それをほぼそのまま再現しているBiAの会話部分は、展開を知っているぶんますます関心が持てません。戦闘がいずれマンネリ化してきたとき、さらに先へ進めるだけの情熱が持てるかは不安です。いっそ完全オリジナルストーリーにしてくれていれば良かったんですが。
現在Coreplayは"contents patch"を作っているそうです。最初のパッチでいったん削除されたグローバルインベントリー(セクターインベントリーみたいなもの?)が復活する予定、とのことでした。