BBLE ガイド(1) 試合をはじめるまで
Blood Bowl Legendary Editonがやけに面白いです。そこで簡易マニュアル的なものをまとめてみたくなりました。プレイ人口が増えて欲しいのもありますが、自分自身ルールをきちんと理解したいと思いまして。マルチのことは後に回し、とりあえずシングルプレイヤーモードを前提に書いてみます。リアルタイム操作関連も除外します。マニュアルに書いていないことは、すべてCompetition Rules Pack(別名Living Rule Book 6)を参考にしました。まず試合に至るまでのあれこれです。
2011/03/07 間違いなど修正
2011/03/09 さらに大会形式部分をちょっと修正
PC版:
名作RPGを遊ぶ 2 日本語化計画
PC版 ブラッドボウル 私家版wiki
Blood Bowl LE@ウイキ ルール解説
ボードゲーム版:
ズバリお答えするでしっ! ルールガイド
Miature Geek 詳細なルールガイド
J☆P秘密基地
Blood Bowl (2009)
Blood Bowl Dark Elves Edition (2009)
Blood Bowl Legendary Edition (2010)
PC版Blood Bowlとして、上の3作が出ています。新規に購入される方は、Legendary Editionが圧倒的おすすめです。他のふたつはいくら安かろうと無視してください。LegendaryはDark Elvesのコンテンツをすべて含んだ上で、様々な追加・改良が施された完全な上位版です。Blood BowlからDark Elvesへは無償アップグレードできますが、そこからLegendaryへアップグレードする方法はありません。現在もサポートが続いているのはLegendaryのみ、マルチに人がいるのもおそらくLegendaryのみでしょう。
パッケージ版が通販で買える他、公式サイトを始め、あちこちのダウンロード販売ショップでも扱われています。無印Blood Bowlがそうだったように、今後Legendary Editionも各所のセールに顔を出すかもしれません。
一個はゲーム本体のキー、もう一個のPlayer Keyはマルチ用アカウントを作るためのキーです。
Story: 実戦のなかで課題をこなしていくモードです。ブラッドボウル初心者が世界観とシステムを学んでいけるような作りになっています。最初は「8ターンでパスを2回決めろ」のような基本的課題から始まって、だんだんチュートリアル風味が消え、実際の試合に近づいていきます。ステージの合間に読めるスポーツ新聞で、ちょっとしたストーリーが語られます。監督チームがころころ変わるため、成長した各種族がどんな感じになるか、特徴を把握する役にも立ちそうです。このモードはLegendary Editionで新たに追加されました。
Campaign: Blood Bowlシングルプレイのおそらく目玉。好きにチームを作って好きにリーグに参加、長期間に渡り各地の大会を転戦して、チームランキングトップを目指します。クラシックかBlitzモードか、またターン制かリアルタイムかを選べます。
Competition: 作ったチームで、ひとつの大会のみ遊ぶモード。ひとつと言っても結構長引きます。Customize -> Create Competitionで作ったオリジナルのCompetitionをロードして遊べます。その場合、大会の形式と追加ルールのオンオフを細かくカスタマイズできます。遊び方の自由度はもっとも高いです。
Exhibition: 出来合いのチームで後腐れなく1回きりの試合。
Hard / Medium / Easyとありますが、変わるのは主にAIの無謀さです。敵の能力値などはおそらく変化なし。このゲームでは、無理をすればするほど、ターン強制終了率が高くなります。EasyのAIは、無駄に危険な賭けを繰り返します(特に移動)。Medium、Hardと難易度を上げていくと慎重に動くようになり、それだけ敵のターンが長引く=難しくなるということになっています。
ただ、リスクを冒さなければ攻めに時間がかかり、行動パターンも推測しやすくなります。EasyのAIはちょっと無謀すぎるとしても、Hardが本当にハードになっているかは、公式フォーラムでも意見がわかれるようです。消極的になりがちなHardより、Mediumの方がバランスが取れていてプレイヤーが失点しやすいという人もいます。いやHardの方がスキルの使い方が若干うまいという話もあって、よくわかりません。
リアルタイム操作にさえしなければ、両モードとも試合中のルールは99%同じ。Blitzに慣れたからといって、クラシックで遊びづらくなることはありません。Blitzモードはクラシックに比べ、Inducements(試合直前の準備)の選択肢が相当増えます。また選手寿命や再契約の失敗で、死亡以外でもベテラン選手を失う可能性があるため、長期のチーム運営がより難しくなるでしょう。クラシックモードの方はマルチで堪能できるので、シングルはBlitzで遊んでいます。
Blitzモードの主な変更点:
20の種族は、それぞれできること、できないことがハッキリしています。ウッドエルフはボールの扱いこそ天才的ですが、殴り合いに参加させると呆れるほどコロコロ死にます。総合的に見て強い、弱い種族というのもあります。バランスより特色を出す方に重点が置かれているようです。以下、始めたばかりの男の大雑把な感想ですが…
人間: すべてが平均的
North: 死に安いが攻撃力が高い
アマゾネス: 死に安いが回避力が高い
エルフ系: 死に安いが非常に器用、キャッチやパスが得意
ドワーフ: 若干不器用、非常に鈍足だが、戦闘ではタフでなかなか倒れない
ハーフリング: チームのほとんどがひ弱なハーフリング、強力なトレント2匹
Skaven: ネズミ男。死に安いが、やたらに足が速い。守りの甘い敵からは大量得点も可能
リザードマン: 屈強な戦士たち+高速で走るチビトカゲの群れ
オーク: 比較的万能、非常に頑丈でなかなか負傷しない
カオス: 比較的万能、まあまあ頑丈、成長すると強いらしい
オーガー: 強力なオーガー6匹+雑魚Snotling
ゴブリン: 弱いしすぐ死ぬが、爆弾や竹馬、チェーンソーなど面白い能力あり
アンデッド: 比較的万能、再生能力で負傷しづらい
Necromantic: アンデッドより多少高速で器用、再生能力で負傷しづらい
Khemri: 戦闘特化型アンデッド。不器用だが高火力、再生能力で負傷しづらい
Vampire: 変り種アンデッド。敵を動けなくする吸血鬼+餌
Nurgle: 邪神の僕。鈍足で戦闘に強い。敵の手元を狂わせる特殊能力、再生能力あり
パスをつなぐ華麗な試合展開を目指すならエルフ系、戦闘重視で行くならオークやドワーフ辺りが使いやすく感じました。アマゾネスも、低レベル帯で、かつ対ドワーフ以外なら強力です。人間は長所に頼った試合ができないため、成長させるまでは弱いかも?ゴブリンやオーガー、吸血鬼辺りはあまりに特殊すぎで、ハーフリングは恐るべき弱さです。
種族を選んだら、100万ゴールドでチームを作ります。初戦で故障者が大量発生する可能性も考え、少し資金を残しておくと安心です(がたいてい残りません)。
チームリロールだけは多めに買っておいた方がいいです、1回以下だと相当つらいはず。どれも一度買えばずっと使えます。非使い捨て。
Re-Rolls: =チームの訓練度。チームリロール。買った回数だけ、気に入らないサイコロを振り直せる(負傷判定など一部を除く)。回数は前半終了時と試合終了時に回復する。一回の値段は種族ごとに違う。チーム新規作成時のみ半額セール。
Apothecary: =チームドクター。負傷退場をただのスタンに変える。また、重傷を負った・死亡したときのサイコロを振り直し、傷の程度を軽くできる可能性がある。試合中一回のみ。エルフのような打たれ弱い種族は、いずれ必ず買うことになります。ただしアンデッド系種族とNurgleは、Apothecaryを雇えません(替わりに選手にはRegenerationスキルが与えられる)。
Necromancer: 死霊術師。Apothecaryを雇えない種族で、自動的に雇われる。彼の仕事は、試合中殺した敵から味方ゾンビを1体作成するだけ。Apothecaryに対応する役割は、InducementのIgorが果たします。
Fan Factor: =チームの人気。キックオフイベントの結果や試合終了時の収入に微妙に影響。チーム編成時のみ金で買える。その後は勝って稼ぐ。重要度低い。
Cheerleaders: チアリーダー。キックオフイベントの結果に多少影響。重要度低い。
Assistant Coaches: アシスタントコーチ。キックオフイベントの結果に多少影響。重要度低い。
Negotiate with Sponsor: Blitzモードでは、まずスポンサーと契約しないと試合できません。来シーズンに果たせそうな範囲で条件を設定しSign contract。画像参照。
最低11人、最大16人。ピッチ上に立てるのは11人まで、残りは控えになります。
控えを何人雇用するかは難しいところ。シングルの大会では、勝ち点が同数の場合、戦力値(TV)の高いチームが上位と見なされます。その意味では選手が多いほどいいわけですが、戦力値が上がるとInducementで使える額が減るデメリットもあります。個人的には、タフな種族なら11~12人ぎりぎりにして、リロールなどに金を使う方がいいと思います。打たれ弱いチームでも、試合中に16人全員必要になることはそんなにありません。
どんな選手が雇用できるか、種族によってまったく違います。大まかに分けると、次のようなタイプがあります。それぞれごとに最大人数があり、役割にあった能力値・スキルを持っています。レベルアップ時に取れるスキルのカテゴリーも違います。有効なチームビルドに関しては、公式フォーラムなどで詳細に研究されているようです。
Lineman: チームの大半を占める雑兵。その種族の平均的能力。前線で敵と取っ組み合う。
Blocker: Linemanの上位バージョン。壁役。
Blitzer: 同じくLinemanの上位バージョン。遊撃・突撃役。
Big Guy: 巨大モンスター。攻撃力が非常に高い反面、一定確率で1ターン行動不能になる。
Thrower: 器用。こぼれたボールを拾って前線にパスする。
Catcher: 器用。前線でパスを受ける。もしくは敵のパスを妨害する。
Runner: Catcherの変種。手渡しでボールを受け取り、敵のエンドゾーンへ突っ走る。
MA(Movement Allowance) : 移動力。1ターンに何マス動けるか。+2マスが最大移動距離。
ST(Strength) : 筋力。高いほどブロックが得意。1点高いだけでも相手を圧倒できる。
AG(Agility) : 敏捷性。ドッジ、パス、キャッチ、ボール拾いの成功率を決める。
AV(Armor Value): 装甲。ダウンしたときの負傷確率を決める。2D6が装甲値を上回らない限り無傷(9なら10以上)。
SPP(Star Player Point): ようするに経験値。敵に重傷を負わせる(+2)、パス成功(+1)、パスのインターセプト(+2)、タッチダウン(+3)、MVPに選ばれる(+5)。
Cup: 参加チームをいくつかのグループにランダムに分ける。グループ内で総当たり戦を行い、上位チームだけを集めてプレーオフ開催。勝者がそのシーズンの優勝者。
Play-off: プレーオフ。負けたら終わり。16ターン終了時に同点の場合、決着がつくまで4ターンずつ時間延長(リロール回数は回復しない)。最後に残った2チームで優勝決定戦。
Championship: 参加チームを、強さで4つのディビジョンにわける(ディビジョン1が最強)。ディビジョン内で総当り戦を行い、すべての試合が終わったら1シーズン終了。トップは上位ディビジョンに上がる。最下位は下位ディビジョンに落ちる。ディビジョン1でトップを取れば優勝。
Grand Slam: CupとChampionshipの混合。
勝ち点が同数の場合: TVの高いチームが上位とみなされる。
チャレンジ: 対戦チームを選べる場合も。同じチームに2度挑戦することはできません。
シーズンとピリオド: Campaignでは、1ピリオドにつき大会ひとつ。5ピリオドで1シーズン(1年)。Competitionでは、1シーズンにつき大会ひとつ。
チームが完成し、参加する大会が決まりました。初戦のキックオフが刻一刻と迫っています。スタジアムは新たなタッチダウンと流血を求める観客たちで超満員。あなたの仕事は彼らを満足させること、そして可愛い選手たちと一緒に生きてここを出ることです。でもその前に、まだ済ませていない仕事がありました。はい審判の買収です。
Inducementsを何と訳せばいいかわかりません、試合を盛り上げるための手心みたいなもの?一方的なゲームでは客が喜ばないということで、弱いチームに戦力増強のためPetty Cashが支給されます。どちらが弱いかはTVの比較で決めます。
TV=Team Value、選手の強さにリロール数などを合計して算出する総合戦力値
Petty Cash=TVが低いチームに与えられる、その試合限りの資金。差が大きいほど高額
チーム資金をPetty Cashに変換することもできます。でも金が足りない序盤に、そんなことをするメリットはあまりないと思います。
※緑はBlitzモードのみ
Inducementsの手順を終えたら、いよいよ試合が始まります。第2回に続く。
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ボードゲーム版をご存知の方も、そうでない方も、ブラッドボウルいかがでしょうか。わずかなユニットにシンプルなルール、展開はスピーディでも奥は結構深そう。シングルはボリューム満点ながら、同じことを繰り返す性質上、飽きやすい面もあるかもしれませんが、マルチがとても気に入りました。今のところ遊び相手もすぐ見つかります。 |
2011/03/07 間違いなど修正
2011/03/09 さらに大会形式部分をちょっと修正
日本語で読める関連サイト
PC版:
名作RPGを遊ぶ 2 日本語化計画
PC版 ブラッドボウル 私家版wiki
Blood Bowl LE@ウイキ ルール解説
ボードゲーム版:
ズバリお答えするでしっ! ルールガイド
Miature Geek 詳細なルールガイド
J☆P秘密基地
どこで何を買えばいいか
Blood Bowl (2009)
Blood Bowl Dark Elves Edition (2009)
Blood Bowl Legendary Edition (2010)
PC版Blood Bowlとして、上の3作が出ています。新規に購入される方は、Legendary Editionが圧倒的おすすめです。他のふたつはいくら安かろうと無視してください。LegendaryはDark Elvesのコンテンツをすべて含んだ上で、様々な追加・改良が施された完全な上位版です。Blood BowlからDark Elvesへは無償アップグレードできますが、そこからLegendaryへアップグレードする方法はありません。現在もサポートが続いているのはLegendaryのみ、マルチに人がいるのもおそらくLegendaryのみでしょう。
パッケージ版が通販で買える他、公式サイトを始め、あちこちのダウンロード販売ショップでも扱われています。無印Blood Bowlがそうだったように、今後Legendary Editionも各所のセールに顔を出すかもしれません。
買ったら、キーがふたつついてきた
一個はゲーム本体のキー、もう一個のPlayer Keyはマルチ用アカウントを作るためのキーです。
チュートリアルを済ませたら…
Story: 実戦のなかで課題をこなしていくモードです。ブラッドボウル初心者が世界観とシステムを学んでいけるような作りになっています。最初は「8ターンでパスを2回決めろ」のような基本的課題から始まって、だんだんチュートリアル風味が消え、実際の試合に近づいていきます。ステージの合間に読めるスポーツ新聞で、ちょっとしたストーリーが語られます。監督チームがころころ変わるため、成長した各種族がどんな感じになるか、特徴を把握する役にも立ちそうです。このモードはLegendary Editionで新たに追加されました。
Campaign: Blood Bowlシングルプレイのおそらく目玉。好きにチームを作って好きにリーグに参加、長期間に渡り各地の大会を転戦して、チームランキングトップを目指します。クラシックかBlitzモードか、またターン制かリアルタイムかを選べます。
Competition: 作ったチームで、ひとつの大会のみ遊ぶモード。ひとつと言っても結構長引きます。Customize -> Create Competitionで作ったオリジナルのCompetitionをロードして遊べます。その場合、大会の形式と追加ルールのオンオフを細かくカスタマイズできます。遊び方の自由度はもっとも高いです。
Exhibition: 出来合いのチームで後腐れなく1回きりの試合。
難易度は
Hard / Medium / Easyとありますが、変わるのは主にAIの無謀さです。敵の能力値などはおそらく変化なし。このゲームでは、無理をすればするほど、ターン強制終了率が高くなります。EasyのAIは、無駄に危険な賭けを繰り返します(特に移動)。Medium、Hardと難易度を上げていくと慎重に動くようになり、それだけ敵のターンが長引く=難しくなるということになっています。
ただ、リスクを冒さなければ攻めに時間がかかり、行動パターンも推測しやすくなります。EasyのAIはちょっと無謀すぎるとしても、Hardが本当にハードになっているかは、公式フォーラムでも意見がわかれるようです。消極的になりがちなHardより、Mediumの方がバランスが取れていてプレイヤーが失点しやすいという人もいます。いやHardの方がスキルの使い方が若干うまいという話もあって、よくわかりません。
Blitzモード? クラシックモード?
リアルタイム操作にさえしなければ、両モードとも試合中のルールは99%同じ。Blitzに慣れたからといって、クラシックで遊びづらくなることはありません。Blitzモードはクラシックに比べ、Inducements(試合直前の準備)の選択肢が相当増えます。また選手寿命や再契約の失敗で、死亡以外でもベテラン選手を失う可能性があるため、長期のチーム運営がより難しくなるでしょう。クラシックモードの方はマルチで堪能できるので、シングルはBlitzで遊んでいます。
Blitzモードの主な変更点:
- 選手寿命: 選手が一定期間後に引退する。ダウンするほど寿命が縮む
- 選手との契約交渉: クラシックでは選手は買いきり、あとは大雑把な経費(Spiralling Expenses)がかかるだけだが、その辺が複雑に。シーズンごと選手に給料を払い、来シーズンの契約を結び直す必要がある。
- アイテム: レベル3を超えた選手が、特殊なヘルメットやプロテクターを購入できる。
- Inducementsの追加: ドーピング、トレーニング、選手の買収など。
- スポンサーとの契約: 目標勝利数などの条件を決めて契約。達成できれば多額の資金をもらえ、そうでなければ信用されなくなる。
- 魔法: Wizardの使う魔法が種族ごとに変わる(Racial Scrolls)。また魔法を1試合で複数回使えるように(クラシックは1回)
- リアルタイム進行にできる
どの種族を選べばいいか
20の種族は、それぞれできること、できないことがハッキリしています。ウッドエルフはボールの扱いこそ天才的ですが、殴り合いに参加させると呆れるほどコロコロ死にます。総合的に見て強い、弱い種族というのもあります。バランスより特色を出す方に重点が置かれているようです。以下、始めたばかりの男の大雑把な感想ですが…
人間: すべてが平均的
North: 死に安いが攻撃力が高い
アマゾネス: 死に安いが回避力が高い
エルフ系: 死に安いが非常に器用、キャッチやパスが得意
ドワーフ: 若干不器用、非常に鈍足だが、戦闘ではタフでなかなか倒れない
ハーフリング: チームのほとんどがひ弱なハーフリング、強力なトレント2匹
Skaven: ネズミ男。死に安いが、やたらに足が速い。守りの甘い敵からは大量得点も可能
リザードマン: 屈強な戦士たち+高速で走るチビトカゲの群れ
オーク: 比較的万能、非常に頑丈でなかなか負傷しない
カオス: 比較的万能、まあまあ頑丈、成長すると強いらしい
オーガー: 強力なオーガー6匹+雑魚Snotling
ゴブリン: 弱いしすぐ死ぬが、爆弾や竹馬、チェーンソーなど面白い能力あり
アンデッド: 比較的万能、再生能力で負傷しづらい
Necromantic: アンデッドより多少高速で器用、再生能力で負傷しづらい
Khemri: 戦闘特化型アンデッド。不器用だが高火力、再生能力で負傷しづらい
Vampire: 変り種アンデッド。敵を動けなくする吸血鬼+餌
Nurgle: 邪神の僕。鈍足で戦闘に強い。敵の手元を狂わせる特殊能力、再生能力あり
パスをつなぐ華麗な試合展開を目指すならエルフ系、戦闘重視で行くならオークやドワーフ辺りが使いやすく感じました。アマゾネスも、低レベル帯で、かつ対ドワーフ以外なら強力です。人間は長所に頼った試合ができないため、成長させるまでは弱いかも?ゴブリンやオーガー、吸血鬼辺りはあまりに特殊すぎで、ハーフリングは恐るべき弱さです。
チーム編成
種族を選んだら、100万ゴールドでチームを作ります。初戦で故障者が大量発生する可能性も考え、少し資金を残しておくと安心です(がたいてい残りません)。
チームスタッフなど
チームリロールだけは多めに買っておいた方がいいです、1回以下だと相当つらいはず。どれも一度買えばずっと使えます。非使い捨て。
Re-Rolls: =チームの訓練度。チームリロール。買った回数だけ、気に入らないサイコロを振り直せる(負傷判定など一部を除く)。回数は前半終了時と試合終了時に回復する。一回の値段は種族ごとに違う。チーム新規作成時のみ半額セール。
Apothecary: =チームドクター。負傷退場をただのスタンに変える。また、重傷を負った・死亡したときのサイコロを振り直し、傷の程度を軽くできる可能性がある。試合中一回のみ。エルフのような打たれ弱い種族は、いずれ必ず買うことになります。ただしアンデッド系種族とNurgleは、Apothecaryを雇えません(替わりに選手にはRegenerationスキルが与えられる)。
Necromancer: 死霊術師。Apothecaryを雇えない種族で、自動的に雇われる。彼の仕事は、試合中殺した敵から味方ゾンビを1体作成するだけ。Apothecaryに対応する役割は、InducementのIgorが果たします。
Fan Factor: =チームの人気。キックオフイベントの結果や試合終了時の収入に微妙に影響。チーム編成時のみ金で買える。その後は勝って稼ぐ。重要度低い。
Cheerleaders: チアリーダー。キックオフイベントの結果に多少影響。重要度低い。
Assistant Coaches: アシスタントコーチ。キックオフイベントの結果に多少影響。重要度低い。
Negotiate with Sponsor: Blitzモードでは、まずスポンサーと契約しないと試合できません。来シーズンに果たせそうな範囲で条件を設定しSign contract。画像参照。

選手の雇用
最低11人、最大16人。ピッチ上に立てるのは11人まで、残りは控えになります。
控えを何人雇用するかは難しいところ。シングルの大会では、勝ち点が同数の場合、戦力値(TV)の高いチームが上位と見なされます。その意味では選手が多いほどいいわけですが、戦力値が上がるとInducementで使える額が減るデメリットもあります。個人的には、タフな種族なら11~12人ぎりぎりにして、リロールなどに金を使う方がいいと思います。打たれ弱いチームでも、試合中に16人全員必要になることはそんなにありません。
どんな選手が雇用できるか、種族によってまったく違います。大まかに分けると、次のようなタイプがあります。それぞれごとに最大人数があり、役割にあった能力値・スキルを持っています。レベルアップ時に取れるスキルのカテゴリーも違います。有効なチームビルドに関しては、公式フォーラムなどで詳細に研究されているようです。
Lineman: チームの大半を占める雑兵。その種族の平均的能力。前線で敵と取っ組み合う。
Blocker: Linemanの上位バージョン。壁役。
Blitzer: 同じくLinemanの上位バージョン。遊撃・突撃役。
Big Guy: 巨大モンスター。攻撃力が非常に高い反面、一定確率で1ターン行動不能になる。
Thrower: 器用。こぼれたボールを拾って前線にパスする。
Catcher: 器用。前線でパスを受ける。もしくは敵のパスを妨害する。
Runner: Catcherの変種。手渡しでボールを受け取り、敵のエンドゾーンへ突っ走る。

MA(Movement Allowance) : 移動力。1ターンに何マス動けるか。+2マスが最大移動距離。
ST(Strength) : 筋力。高いほどブロックが得意。1点高いだけでも相手を圧倒できる。
AG(Agility) : 敏捷性。ドッジ、パス、キャッチ、ボール拾いの成功率を決める。
AV(Armor Value): 装甲。ダウンしたときの負傷確率を決める。2D6が装甲値を上回らない限り無傷(9なら10以上)。
SPP(Star Player Point): ようするに経験値。敵に重傷を負わせる(+2)、パス成功(+1)、パスのインターセプト(+2)、タッチダウン(+3)、MVPに選ばれる(+5)。
大会の形式
Cup: 参加チームをいくつかのグループにランダムに分ける。グループ内で総当たり戦を行い、上位チームだけを集めてプレーオフ開催。勝者がそのシーズンの優勝者。
Play-off: プレーオフ。負けたら終わり。16ターン終了時に同点の場合、決着がつくまで4ターンずつ時間延長(リロール回数は回復しない)。最後に残った2チームで優勝決定戦。
Championship: 参加チームを、強さで4つのディビジョンにわける(ディビジョン1が最強)。ディビジョン内で総当り戦を行い、すべての試合が終わったら1シーズン終了。トップは上位ディビジョンに上がる。最下位は下位ディビジョンに落ちる。ディビジョン1でトップを取れば優勝。
Grand Slam: CupとChampionshipの混合。
勝ち点が同数の場合: TVの高いチームが上位とみなされる。
チャレンジ: 対戦チームを選べる場合も。
シーズンとピリオド: Campaignでは、1ピリオドにつき大会ひとつ。5ピリオドで1シーズン(1年)。Competitionでは、1シーズンにつき大会ひとつ。
試合の前に Inducements
チームが完成し、参加する大会が決まりました。初戦のキックオフが刻一刻と迫っています。スタジアムは新たなタッチダウンと流血を求める観客たちで超満員。あなたの仕事は彼らを満足させること、そして可愛い選手たちと一緒に生きてここを出ることです。でもその前に、まだ済ませていない仕事がありました。はい審判の買収です。
Inducementsを何と訳せばいいかわかりません、試合を盛り上げるための手心みたいなもの?一方的なゲームでは客が喜ばないということで、弱いチームに戦力増強のためPetty Cashが支給されます。どちらが弱いかはTVの比較で決めます。
TV=Team Value、選手の強さにリロール数などを合計して算出する総合戦力値
Petty Cash=TVが低いチームに与えられる、その試合限りの資金。差が大きいほど高額
チーム資金をPetty Cashに変換することもできます。でも金が足りない序盤に、そんなことをするメリットはあまりないと思います。
Petty Cashで買えるもの | 制限 | |
Training | 1人 | 直前の猛特訓。選手をひとり選んでミニゲーム。成功=一時的に能力値アップ。失敗=この試合出場不可。下の画像参照。 |
Star Players & Mercenaries | 無制限 | この試合のみ使える選手を雇う。中には強力なスター選手も。ただし全員Loner(自分勝手)スキルを持っているのが難点。 |
Wizard | 1 | 観客席の魔法使い。ターン初めに魔法を使える。クラシックモードでは1試合1回のみ。Blitzモードはリチャージ式で複数回。 |
Cheering Fans | 4 | 応援団。魔法のリチャージを早める。 |
Rioting Fans | 4 | 荒くれファン。敵チームのCheering Fansを無効に。 |
Wondering Apothecaries | 2 | さすらいのドクター。この試合のみの追加Apothecary。 |
Igor | 1 | アンデッド修復職人。Apothecaryが雇えない種族限定。失敗したRegenerationを1度だけ再トライできる。 |
Bribes | 3 | 反則を審判に見逃してもらえる可能性が高まる。 |
Bribes a Player | 3 | 相手選手を買収し、手を抜いてもらう(移動力-1) |
Bodyguard | 3 | 味方選手をガードし、敵の買収を阻止する。 |
Extra Team Training | 4 | この試合のみの追加チームリロール。 |
Bloodweiser Babes | 2 | いい女付き魔法のビール樽。負傷退場した選手の復帰判定で+1。 |
Bad Habits | 1 | 練習妨害。敵のチームリロール-1。 |
Halfling Master Chef | 1 | ハーフリングの天才料理人がピッチ上で料理を始める。あまりのいい匂いが選手を惑わせる。前後半の開始時に3D6。4以上出たサイコロの数だけ敵のチームリロール-1、自チーム+1。ハーフリングだけ安く買える。 |
Potion of Strength | 3 | ドーピング。筋力+1。 |
Potion of Agility | 3 | ドーピング。敏捷性+1。 |
I got my eye on you! | 3 | 相手選手を指定してドーピング検査。実際にドーピングしていれば出場停止。 |
※緑はBlitzモードのみ

Inducementsの手順を終えたら、いよいよ試合が始まります。第2回に続く。
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